コンピューターシュミレーションによるインビザライン矯正は、どこの歯科医院で行っても同じ結果になると思われがちですが、実は同じではありません。そもそも、矯正治療は治療計画を元に治療を行うため、治療計画の違いによって治療過程や結果も異なります。基本的には、抜歯をするか・しないか、歯を削るか・削らないかなど、医師や歯科医院の判断によって結果が異なります。歯科医師の経験と技術次第で、難症例への対応ができるかどうかが異なります。

インビザラインは、ほとんどの症例の対応が可能です。当院では、他院でインビザラインによる治療は難しいと言われた症例にも対応実績があります。なぜなら、インビザラインのみでの対応が難しいとなった場合には、補助装置やワイヤー矯正を併用することで矯正治療を行うことが可能だからです。

お口の中が健康な状態であれば、特に年齢制限はありません。

当院では、可能な限り抜歯をしない矯正治療を行います。しかし、症例によっては、担当医の治療計画により抜歯をしなければならない場合もあります。抜歯が必要ない場合でも、歯と歯のスペースを確保するため、0.1～0.5mm程度の歯を削るIPRと呼ばれる治療が必要になるケースもあります。

新しいマウスピースを装着した時は痛みや違和感を感じる方が多いようですが、これはマウスピースによって歯に力が加わるためです。新しいマウスピースに取り替えて数日でこれらの不快感はなくなります。早い方だと、２～３時間で不快感を感じなくなる方もいらっしゃいます。

一般的には１日に２０～２２時間装着していただく必要があります。

食事の際にはマウスピースを取り外すことが出来るので、特に食事の制限はありません。これまでと同じように食事をしていただけます。

マウスピースの装着中は、水以外の飲食は行わないでください。なぜなら、水以外の飲み物は虫歯や着色などの原因となるためです。また、高温の飲み物も熱によってマウスピースがゆがんでしまうため、避けるようにしてください。

最初のうちは、ワイヤー矯正などと同じように装置が舌に引っかかるため話しづらいと感じることもありますが、マウスピースに慣れることで解消されます。

飲食をする時はマウスピースを外してください。食後、マウスピースを装着する前に歯みがきやフロスなどでお口の中を清潔にしてください。また、マウスピースが汚れてきた場合は、装着する前にやわらかい歯ブラシに少量の歯みがき粉をつけて磨いてください。
※入れ歯洗浄剤やマウスウォッシュなどは、マウスピースの変色や透明感が失われる原因となるため、絶対に使用しないでください。また、洗浄剤は専用のものをご購入いただきます。

アメリカのアライン社に治療計画と歯型のデータを送り、最初のシュミレーションデータが送られてくるまでに約２週間。患者様と相談し、治療計画の修正を行うのに約２週間。患者様にシュミレーションが承認され、マウスピースが作製されるのに約２週間。治療計画の修正回数や患者様から承認をいただく時期にもよりますが、合計で約１.５～２ヶ月でマウスピースを装着していただけます。

患者様の現在の歯の状況、歯並びの問題点、矯正治療の方針決定、想定される治療期間、かかる費用などをご説明するために行います。この時に歯並びについてのご質問やご希望なども確認させていただきます。そして、担当医による診察を行います。また、必要に応じてレントゲン撮影も行います。

精密検査の内容は、虫歯・歯周病の有無、歯並び・噛み合わせ・アゴの状態の診断、頭部Ｘ線規格写真の撮影、口腔内写真の撮影、顔貌写真の撮影、歯型の採取などになります。インビザライン矯正の治療計画を精密検査に基づいた分析結果によって作成します。また、治療計画の内容についてもご説明いたします。

当院は、矯正治療の他にも虫歯や歯周病などの一般歯科治療、噛み合わせ、インプラントの最新治療など、お口のお悩みをトータルに治療する総合歯科医院です。一般的な矯正専門医院のように、一般歯科治療を行うために他の歯科医院に通っていただく必要はありません。